【草津市】「価値ゼロ」と言われた空き家、あきらめる前に知っておきたいこと

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久保 友宏

【草津市】「価値ゼロ」と言われた空き家、あきらめる前に知っておきたいこと

相続した実家を査定に出したら、「建物の価値はゼロ」「解体費を引くとむしろマイナスです」と言われて言葉に詰まった——草津市で空き家を持つ方から、株式会社大鵬ハウジングにはそうしたご相談が届きます。ただ、空き家のマイナス査定は物件そのものの結論ではなく、その会社が持っている出口と調査量から出た一つの見立てにすぎません。この記事では、なぜゼロやマイナスという数字が出るのか、その内訳をどう読み解けばいいのか、そして評価が変わる余地はどこにあるのかを、査定書の見方や実際の買取事例を交えて整理します。

なぜ「価値ゼロ」やマイナス査定になるのか

先に結論をお伝えすると、マイナス査定は「この家には誰も価値を感じない」という宣告ではなく、その会社が想定した売り方でかかる費用を差し引いた結果です。差し引く費用の中身と、その会社が想定した買主を確かめないまま数字だけを受け取ると、必要以上に落ち込むことになります。

解体費と残置物処分費が差し引かれる仕組み

木造住宅では、税務上の法定耐用年数は22年とされています。ただし、これは減価償却の計算に使う年数であり、22年を超えたからといって建物の市場価値が自動的にゼロになるわけではありません。中古住宅の査定では、築年数だけでなく建物の状態や維持管理、改修履歴、今後の活用可能性なども考慮されます。それでも実務上は、築古で老朽化が進んだ住宅ほど建物評価が小さくなり、査定が土地の価格を起点に組み立てられ、そこから解体費などを差し引く会社が多いのが実情です。

差し引かれやすい項目 よくある内容
解体・除却費 建物の取り壊し、基礎の撤去、廃材の処分
残置物処分費 家具、仏壇、農機具、物置の中身の搬出
境界・測量関連 境界標が不明な場合の確定測量
建物の不具合対応 雨漏り、シロアリ被害、傾きの補修
付帯地の処理 農地や山林が付いている場合の手続き

たとえば土地を600万円相当と見込み、解体・残置物処分・測量などに700万円程度必要と想定すれば、その会社の収支上は100万円分の費用超過となります。その結果、「価格を付けられない」「買取が難しい」と判断されることがあります。マイナス査定に統一された計算式があるわけではなく、買取を見送る会社もあれば、価格をゼロとする会社、処分費の負担を求める会社もあり、対応は分かれます。だからこそ、マイナスの原因が土地なのか、費用の見積もりなのかを分けて考えると、話の焦点が定まります。

立地と需要で評価が分かれる理由

もう一つの要因が、その会社にとっての売りやすさです。査定額は「自社が扱える範囲で、いくらなら回せるか」という判断を含んでいます。

  • 自社の顧客名簿に合う買主がいるか
  • 更地にしないと売れないと考えているか、現況のまま売る手段を持っているか
  • 再建築や接道の条件を調べたうえで判断しているか
  • リフォームや再販を自社で行えるか

同じ家でも、更地にしてから分譲する前提の会社と、古家付きのまま活用したい買主を知っている会社では、出発点が違います。査定額の差は物件の優劣ではなく、想定した出口の違いから生まれることが多いといえます。マイナスという数字を見たときは、引き算の内訳と、その会社が誰に売るつもりだったのかを尋ねてみると、判断の材料が一つ増えます。

マイナス査定は会社によって変わりうる

査定は法律で決まった計算式ではありません。同じ家に複数の会社が値を付ければ、金額に開きが出ます。そして、その開きを生む要素は主に二つ——買主とのつながりと、調べた量です。

買主のネットワークが違えば出口が変わる

地元だけで買主を探す場合、候補は近隣の実需層や地場の業者に限られます。一方、大鵬ハウジングは大阪1店舗から全国に対応しており、地元の不動産会社では出会えない買主とつながることがあります。古家をそのまま使いたい方、周辺の土地とまとめて検討したい方、事業用に探している方など、地域の枠の外にも買い手はいます。

自社で買い取る判断もできるため、買主探しの結果を待たずに話を進められる点も違いです。各スタッフに1億円以内の決裁権があり、条件が整えば平日当日中の対応も可能です。ただし金額も日程も物件の状況によるため、必ず当日買取になるとお約束するものではありません。

調査量の差が査定額に表れる

もう一つが調査です。大鵬ハウジングでは一般的な不動産価格の調査に加えて、商業施設や病院、学校までの距離と所要時間、最新の近隣状況まで確認します。役所を回って相場や規制を調べ直すため、査定書の情報量が多くなります。

調べる量が増えると、マイナスの根拠だったはずの条件が変わることがあります。再建築ができないと思われていた土地に別の接道が見つかる、残置物の量が想定より少なく処分費が下がる、隣地の事情から需要が読める、といった具合です。他社でマイナス査定になった物件をプラス査定で買い取った実績もあります。評価は物件の運命ではなく、会社の持ち札と調べ方によって動くものだと考えておくと、一社の数字に縛られずに済みます。

マイナス査定がプラスに転じた実例

実際にあった例を挙げます。地場の業者から「マイナス500〜700万円」と言われていた物件について、大鵬ハウジングが調査のうえ買い取り、リノベーションを行って再販につなげたケースがあります。解体を前提にすると費用が先に立つ物件でしたが、建物を活かす前提に切り替えたことで、差し引きの構図そのものが変わりました。

判断を分けたのは次の点です。

  • 取り壊さずに使える構造か、現地で確認したこと
  • リフォームは自社施工のため、工事費の相場を正確に見積もれたこと
  • 全スタッフが工務店または大手不動産会社での実務経験10年以上。訪問調査から契約・決済まで同じ担当者が一貫して対応します

もちろん、すべての物件が同じ結果になるわけではありません。建物の傷み方や敷地条件によっては、やはり解体を前提にせざるを得ない場合もあります。それでも、「壊す前提でしか見ていない査定」と「残す道も検討した査定」では、出てくる数字が変わる余地があるという事実は、覚えておいて損のない話です。

査定書の信頼性を見極めるポイント

複数の会社に査定を頼むと、今度は「どれを信じればいいのか」で迷います。見るべきは金額の大小より、その数字にたどり着いた道筋です。

情報量の多い査定書ほど根拠をたどれる

査定書を受け取ったら、次の項目が書かれているかを確かめてみてください。

確認したい項目 なぜ見るのか
比較した取引事例 どの物件と比べたかで金額の妥当性がわかる
土地の評価根拠 路線価や公示地価など、拠り所が示されているか
建物の評価と現況所見 現地を見たうえでの記述か、机上の推定か
差し引き費用の内訳 解体費や処分費が項目ごとに分かれているか
法規制・接道の確認 役所で調べた形跡があるか
想定した売り方 更地前提か、現況渡しか、買取か仲介か

A4一枚に金額だけが書かれた査定書と、根拠が積み上げられた査定書では、同じマイナスでも意味が違います。内訳が示されていれば、「この費用は本当にかかるのか」と交渉や再検討の入口にもなります。

極端に高い査定額にも注意する

逆の落とし穴もあります。媒介契約を取るために相場からかけ離れた高値を提示し、預かってから徐々に値下げを求めるやり方です。実際に、当社にご相談いただいた後、他社の高額な仲介査定を信じて任せた結果、2年経っても売れず、その間に建物の損傷が進み、当初の買取価格の半分でも売れない状態になってしまった例があります。

高すぎる数字も、低すぎる数字も、根拠を聞けば見分けがつきます。金額そのものより、その金額を説明できるかどうかが、信頼性を測る物差しになります。

「価値ゼロ」と言われても諦めないために

一度マイナスと言われると、動く気力が削がれます。ただ、空き家に関しては止まっている時間そのものが条件を悪くしていく面があり、そこは押さえておきたいところです。

迷っている間に選択肢は狭まる

これまでのご相談の中には、こういった事例がありました。お金になる可能性のあった物件を、マイナス査定のまま地場業者に売ってしまったというケースです。評価が下がる原因の一部は、家ではなく判断を先送りした時間の側にあるという見方は、動くかどうかを考えるうえで参考になります。

動く前に手元で整理しておきたいこと

再査定を検討するなら、次の情報があると話が早く進みます。すべて揃っていなくても構いません。

  • 権利関係の確認——登記名義が誰か、相続登記が済んでいるか
  • 建物の情報——建築年、増改築の有無、雨漏りやシロアリなど気づいている不具合
  • 敷地の情報——境界標の有無、隣地との取り決め、農地や山林が付いていないか
  • 前回の査定書——マイナスの内訳が書かれていれば、そのまま比較材料になります

残置物が片付いていなくても、相続登記が済んでいなくても、査定はできます。片付けを終えてから相談しようと考えて何年も経ってしまう方は少なくありませんが、現状のまま見てもらったほうが、費用の見積もりも正確になります

草津市で低い評価になりやすい空き家の背景

草津市は、空き家をめぐる前提が全国平均とはかなり違う地域です。ここを取り違えると、「うちの家は売れない」という思い込みだけが残ってしまいます。

地価は上がっているのに評価されない家がある

数字で見ると、草津市の状況は次のとおりです。

項目 草津市の状況
人口(2025年国勢調査速報) 148,731人/2020年比 +3.3%
空き家率(2023年住宅・土地統計調査) 6.7%(全国平均13.8%)
2026年地価公示・市内の地点差(住宅地) 高い地点で36万円/㎡台(南草津1丁目)、低い地点で3万円/㎡台(穴村町)と幅がある

JR草津駅・南草津駅から京都・大阪へ通える利便性を背景に人口は増え続け、空き家率も全国平均の半分以下にとどまっています。ただし地価公示の地点を比べると、駅前と郊外・旧集落とでは10倍以上の開きがあり、同じ市内でも立地によって評価はまったく違います。草津市全体では人口増加や低い空き家率が確認できるため、市全体に需要がないと一括りにはできません。低い査定には、地域全体の需要よりも、立地・接道・建物の状態・法規制といった、その物件固有の条件が影響している可能性のほうが大きいといえます。

旧集落や調整区域の実家に起きやすいこと

市街地の伸びが目立つ一方で、草津市には志那町や下笠町のように古くからの集落が残る地区や、市街化調整区域が広がっています。こうした場所の実家には、次のような事情が重なりがちです。

  • 敷地が広く、母屋のほかに納屋や倉庫が建っていて解体費がかさむ
  • 田や畑が付いており、農地としての手続きが別に必要になる
  • 前面道路が狭く、重機を入れにくいため取り壊し費用が上振れする
  • 市街化調整区域では、建替えや新たな建築に都市計画法上の許可・条件が関係する場合があり、敷地や既存建物の経緯によっては買主側で事前確認が必要になる

駅前のマンション需要しか見ていない会社にとって、こうした家は扱いにくく、結果として「ゼロ」や「マイナス」という数字になります。逆に、広い敷地や納屋を求める買主、農地とセットで探している買主とつながる手段があれば、評価は変わり得ます。草津市は市の窓口として都市計画部建築政策課が空き家の相談を受け付け、空き家管理事業者の登録制度も設けています。行政の制度と民間の出口を組み合わせて考えることが、この地域では現実的な進め方になります。

空き家管理事業者の紹介・登録について|草津市 https://www.city.kusatsu.shiga.jp/kurashi/sumai/akiya/kenchiku220260301.html

草津市で空き家を査定し直したいときは

一社の査定でマイナスと言われた物件でも、見方を変えれば別の数字が出ることがあります。大鵬ハウジングでは年間約2,400件のご相談、300〜400件の成約に携わっています。

ご相談から売却までの流れは次のとおりです。

  • ご相談——現在の状況と、これまでに受けた査定の内容をお聞きします
  • 訪問調査——現地を確認し、役所での調査も行います。査定は無料で、交通費や出張費を請求することもありません
  • 査定書のご提示——根拠と内訳を添えてご説明します
  • ご検討——買取か仲介か、更地か現況のままか、選択肢を並べて比較していただきます
  • 契約・決済——訪問調査から決済まで同じ担当者が対応します

売却後についても触れておきます。売主様の契約不適合責任は、原則として免責としています(契約書に明記)。ただし、雨漏りやシロアリ被害など、すでにご存じの不具合がある場合は、事前にお伝えください。こうした取り決めを契約書に明記したうえで進めており、売却後のトラブルは0件です。

費用面では、当社の買取では、相続登記や所有権移転登記などの登記費用を当社が負担します。ただし、印紙税や譲渡所得にかかる税金など、売主様側で生じる費用もあるため、事前にご説明します。相続や境界の問題が絡む場合は、弁護士・司法書士・行政書士・土地家屋調査士・税理士・FP2級・残置物処分業者と提携しています。当社が窓口となり、登記申請や法律相談などの専門業務はそれぞれの資格者が担当します。

草津市の空き家買取・対応エリア

草津市全域に対応しています。以下の地域を含め、市内どこでもご相談を承ります。

青地町、芦浦町、穴村町、追分、大路、岡本町、笠山、片岡町、上笠、川原、北山田町、木川町、草津町、桜ケ丘、志那町、渋川、下笠町、新堂町

※上記に記載のない町名でも、草津市内であればすべて対応可能です。お気軽にご相談ください。

まとめ

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「価値ゼロ」「マイナス査定」という言葉は重く響きますが、その正体は、ある会社が想定した売り方から費用を差し引いた計算結果です。差し引かれた項目の内訳と、その会社が誰に売るつもりだったのかを確かめれば、数字の意味が見えてきます。草津市は人口も地価も伸びている地域で、空き家率は全国平均を大きく下回ります。それでも低い評価が付くとすれば、理由は地域全体の需要だけでなく、その物件固有の条件にある可能性があります。株式会社大鵬ハウジングは、他社でマイナス査定になった物件をプラス査定で買い取った実績もあります。草津市の空き家について、一度出た数字に納得できないままお持ちであれば、別の角度から見直す価値は十分にあります。

この記事の監修者

株式会社大鵬ハウジング 代表取締役 久保 友宏

株式会社大鵬ハウジング

代表取締役 久保 友宏

地方・田舎の空き家、相続不動産、訳あり不動産などの売却相談に対応。
年間約2,400件の相談実績を持ち、ファイナンシャルプランナーとして不動産売却後の資産整理についてもサポートしています。

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