オフィシャルブログ大鵬ハウジング 社長
久保 友宏
【岡崎市】マイナス査定の空き家、諦める前に見るべき点|買取の仕組みを解説

不動産会社に空き家を見てもらったところ、「解体費用を引くとマイナスになります」「値段がつきません」と言われてしまった。そんな経験をお持ちの方は少なくありません。しかし、マイナス査定は物件そのものに価値がないことを意味するわけではなく、査定した会社の基準や調査量によって結果が変わることも多いのが実情です。株式会社大鵬ハウジングでは、他社でマイナス査定となった岡崎市内の空き家を買い取ってきた実績があります。この記事では、マイナス査定になる仕組みと、諦める前に確認しておきたいポイントを整理します。
なぜ空き家はマイナス査定になるのか
「マイナス査定」という言葉に驚かれる方は少なくありませんが、これは法令で定義された正式な用語ではありません。実務上は、買取会社が想定する再販価格や土地活用価値から、解体・残置物処分・測量・保有・再販売などにかかる費用やリスクを差し引いた結果、買取価格を付けにくい状態、あるいは売主側に一定の費用負担を求める状態を指して使われることが一般的です。なお、仲介会社が示す「売れそうな価格」と、買取会社が実際に提示する「買取価格」、そして最終的な「手取り額」は、それぞれ別の数字であるという点も押さえておきたいところです。
解体費・残置物処分費を差し引かれる仕組み
買取査定では、土地・建物の想定価値や再販売後に見込める価格から、次のような費用やリスクを考慮したうえで買取価格が検討されます。
- 解体費用の見込み額(構造・延床面積で変動)
- 残置物の処分費用
- 測量・境界確認などの付帯費用
- 保有期間中のコストや再販売にかかる費用
土地・建物の想定価値よりもこれらのコストの合計が上回ると、査定額はマイナスとして提示されることになります。ただし、これらの費用のうち何を売主が負担し、何を買主側で見込むかは、会社や契約条件によって異なります。解体費や測量費が自動的に売主負担になると決まっているわけではない点は、誤解しやすいところです。
立地や再建築の可否による評価の違い
建築基準法上の道路に必要な幅で接しておらず、原則として再建築が難しい土地は、買主が限られるため評価が下がりやすい傾向があります。ただし、これは絶対的な結論ではありません。建築基準法第43条第2項に基づく認定・許可を受けられる場合など、例外的に建築できるケースもあるため、実際にどう扱われるかは役所の建築担当窓口などで個別に確認する必要があります。
マイナスとされた結果は、あくまでその会社が想定する活用方法や再販売先、費用、リスクを前提にした一つの判断にすぎません。別の活用方法や再販売ルートを持つ会社であれば、同じ物件でも評価が変わる場合があります。
引用:価格査定マニュアルについて|国土交通省 https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/content/001883957.pdf
マイナス査定は不動産会社によって変わる
同じ物件であっても、依頼する会社や、そもそも「仲介」と「買取」のどちらで進めるかによって、提示される金額や評価は変わります。
仲介と買取では査定の仕組みが異なる
仲介は、売主に代わって買主を探し、その間の価格交渉を仲介会社が担う仕組みです。地場の会社であっても、指定流通機構(レインズ)を通じて物件情報を全国の不動産会社に公開できるため、「地場の会社だから買主探しが地域内に限られる」とは言い切れません。一方、買取は不動産会社自身が買主となる仕組みで、価格はその会社が持つ再販売ルートや改修のノウハウをもとに検討されます。
両者の違いを整理すると、次のようになります。
| 比較項目 | 仲介 | 買取 |
|---|---|---|
| 買主 | 一般の個人・法人(会社が探す) | 依頼した不動産会社自身 |
| 売却までの期間 | 買主が見つかるまで変動する | 現地調査後、比較的短期間で結果が出る |
| 価格の決まり方 | 市場での交渉により決まる | 会社が再販売・活用計画をもとに提示する |
| 仲介手数料 | 成約時に発生(法定上限あり) | 発生しないことが多い |
| 現状渡し | 買主との交渉次第 | 対応できる会社が多い |
会社ごとの査定差が生まれる理由
買取を選んだ場合でも、査定額は会社によって差が出ます。主な理由として、次のような点が挙げられます。
- 得意とする物件のタイプ(老朽家屋・訳あり物件など)
- 買取後の改修・再販売の方法
- 買主・投資家とのネットワークの広さ
- 現地調査でどこまで情報を集めるか
- 費用とリスクの見積もり方
株式会社大鵬ハウジングでは、周辺相場だけでなく商業施設・病院・学校までの距離や、直近の近隣の取引状況まで調査したうえで査定書を作成しています。地場の会社か全国対応の会社かだけで一律に優劣が決まるものではありませんが、その物件に合った活用方法や再販売ルートを持つ会社に相談することで、評価が変わる場合があります。
引用:不動産取引に関するお知らせ(指定流通機構について)|国土交通省 https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/1_6_bf_000013.html
マイナス査定からプラスに転じた実例
当社への相談事例では、他社から解体費などを含めて数百万円の負担が必要と説明されていた空き家を、建物の再利用を前提に買い取ったケースがあります。既存の建物を活かせる状態と判断し、リフォームを行ったうえで再販につなげました。 ※個人が特定されないよう、地域や金額など一部の情報を調整しています。
最初の査定でマイナスとされた背景には、解体費用の見込みや老朽度の評価があったと考えられますが、建物を活かす前提で検討することで、結果が変わることもあります。もちろん、すべての物件が同様の結果になるとは限りませんが、最初に受けた査定がその物件の唯一の答えではないという点は、知っておいて損はないはずです。
査定書の中身で見ておきたいポイント
複数の会社に査定を依頼する際、金額だけを比べるのではなく、査定書の中身にも目を向けることが大切です。
調査の根拠が明確かどうか
信頼できる査定書には、周辺の取引事例や現地調査で確認した具体的な状態、地域の需要動向など、金額の根拠となる情報が記載されています。逆に、根拠が薄く「相場だから」といった説明にとどまっている場合は、実態を反映しきれていない可能性があります。
安易な高額査定にも注意が必要
極端に高い仲介査定額で売り出しても、実際の需要とかけ離れていれば、長期間成約せず、値下げが必要になる場合があります。査定額の高さだけで安心せず、類似物件の成約事例や想定される販売期間、値下げの方針まで確認しておくことが大切です。金額の水準だけでなく、その査定根拠となる成約事例が示されているかどうかも、確認しておきたい視点です。
引用:既存住宅価格査定マニュアル利用の手引き|公益財団法人不動産流通推進センター https://www.retpc.jp/wp-content/uploads/kakaku/usage_guide.pdf
マイナス査定を受けても諦める前にできること
マイナス査定を受けたあとにできることは、決して少なくありません。まず、査定の根拠となった条件(解体費の見積もり、残置物の量、接道状況など)を整理し、それぞれが本当に動かせない条件なのかを確認することが第一歩になります。そのうえで、買取を専門にする会社など、査定の視点が異なる相手にも相談してみることで、見え方が変わることがあります。
株式会社大鵬ハウジングでは、残置物が残ったままの状態や、他社に断られた物件でも現状のまま査定を行っています。全スタッフが工務店や大手不動産会社での実務経験を持ち、訪問調査から契約・決済まで同じ担当者が対応するため、状況を説明し直す手間もかかりません。マイナス査定という結果だけを見て手放す判断を急ぐのではなく、選択肢を確認したうえで次の一手を決めることが、後悔の少ない進め方につながります。
岡崎市でマイナス査定になりやすい背景
岡崎市は西三河地域の中心都市として発展してきた中核市であり、自動車関連産業の集積地としても知られています。市の実態調査によると、把握された空家等の件数は平成28年の880件から令和3年には1,410件へと増加しており(法定外空家等を含む計画上の指標値では1,425件)、市域全体で空き家が増える傾向が続いています。区域別の内訳を見ると、令和3年時点で市街化区域1,007件・市街化調整区域323件・都市計画区域外95件となっており、都市計画区域内の市街化区域にも多くの空き家が存在していることがわかります。
こうした空き家の中には、建築基準法上の道路に必要な幅で接していないなど、接道条件が十分でない土地に建つものも含まれます。地場の不動産会社では、こうした条件だけを理由に取り扱いを断られてしまうケースも見られますが、実際には立地そのものよりも、買主とのマッチングや再建築の可否といった条件面の問題であることも少なくありません。中核市だからといって一律に売れやすいわけではなく、物件ごとの条件によって評価が分かれるのが岡崎市の空き家事情の実情と言えます。
引用:岡崎市空家等対策計画|岡崎市 https://www.city.okazaki.lg.jp/_res/projects/default_project/page/001/006/284/02-keikakuhonpen.pdf
岡崎市で空き家を再査定したいときは
すでに一度マイナス査定を受けている場合でも、まずは物件の状況を伝えるところから相談を始めることができます。株式会社大鵬ハウジングでは、残置物の有無や解体の要否にかかわらず現地調査を行い、周辺環境や近隣の取引状況まで踏み込んだ査定書を作成しています。査定の依頼自体に費用はかかりません。
売却後の責任について不安を感じる方もいますが、当社では売主様の契約不適合責任は、原則として免責としています(契約書に明記)。ただし、雨漏りやシロアリ被害など、すでにご存じの不具合がある場合は、事前にお伝えください。伝えていただいた内容を前提に条件を整理するため、あとから責任を問われる心配を減らせます。こうした取り決めを契約書に明記しており、これまで売却後のトラブルは0件です。
他社の査定結果を見せながら相談することも可能です。一度の結果で判断を終わらせず、状況を整理したうえで次の一手を検討してみることをおすすめします。
岡崎市の空き家買取・対応エリア
康生町、明大寺町、六名町、岩津町、大平町、矢作町、美合町、六供町、井田町、鴨田町、竜美台、若松町、福岡町、上地町、藤川町、本宿町、羽根町、伊賀町
※上記に記載のない町名でも、岡崎市内であればすべて対応可能です。お気軽にご相談ください。
まとめ

マイナス査定は、その物件に価値がないという最終結論ではなく、査定した会社の基準や調査範囲によって導き出された一つの判断にすぎません。買主とのネットワークの広さや調査量の違い、仲介と買取という仕組みの違いによって、同じ物件でも見え方が変わることがあります。岡崎市内でも、接道条件が十分でない土地や老朽化した建物など、地場の会社では取り扱いが難しいとされた物件を扱ってきた実績があります。株式会社大鵬ハウジングでは、他社でマイナス査定となった岡崎市の空き家についても、現状のまま相談を受け付けています。一度の査定結果だけで判断を終えず、次の選択肢を確認してみることが、納得のいく手放し方につながります。



